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水虫

水虫とは

水虫(みずむし)は、真菌(カビや酵母などの微生物)によって引き起こされる皮膚の感染症です。正式な名称は「白癬(はくせん)」といいます。水虫は一般的に足の爪や間、指の間など、湿度の高い部分で発生しやすく、かゆみ、発疹、ただれ、ひび割れなどの症状を引き起こします。

水虫の感染は、感染者の足や皮膚との直接的な接触や、感染物(床、靴、タオルなど)を介して行われることがあります。また、公共の場所での裸足での歩行や湿った環境での過ごし方も感染のリスクを高めます。

水虫は一般的に軽度の症状から始まり、放置すると症状が悪化することもあります。早期の治療と適切なケアを行うことが重要です。水虫は一般的に外用薬や抗真菌薬による治療が行われますが、重度の場合や合併症がある場合は医師の指導のもとでの治療が必要となります。

水虫の予防には、清潔な環境を保ち、湿度を低く保つことが重要です。また、共有のタオルや靴を使わない、公共の場所での裸足の歩行を避けるなどの予防策も有効です。

水虫は一般的な皮膚感染症ですが、早期の対処と予防策の実施によって症状を軽減させることができます。

 

水虫の症状とは

水虫の症状は、感染した皮膚部位によって異なる場合がありますが、一般的な症状は以下のようなものです。

  1. かゆみ: 水虫の初期症状として、感染した皮膚部位がかゆくなることがあります。かゆみは軽度から強いものまで様々で、特に湿度の高い環境でかゆみが増すことがあります。

  2. 発疹: 水虫の感染部位には、発疹が現れることがあります。発疹は赤く、湿った見た目をしており、炎症を示すことがあります。

  3. ただれ: 水虫が進行すると、皮膚がただれることがあります。ただれは湿った状態であり、ただれた皮膚表面からは水疱や膿が出ることもあります。

  4. ひび割れ: 水虫が長期間放置されると、感染部位の皮膚がひび割れることがあります。ひび割れは痛みや出血を伴うことがあります。

  5. 皮膚の硬化や厚みの増加: 水虫が長期間続くと、感染部位の皮膚が硬くなり、厚みを増すことがあります。

これらの症状は、水虫の感染部位によって異なる場合があります。例えば、足の爪や間の水虫では、爪の変色や厚みの増加、爪の剥がれなどの症状が現れることもあります。

水虫の症状が見られる場合は、早期の診断と適切な治療が必要です。早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫の感染経路と予防方法

水虫の感染経路は、感染した人や感染源からの直接的な接触や、感染した皮膚や物品との間接的な接触によって広がります。

  1. 直接的な接触: 感染者の皮膚や足の爪と直接接触することで水虫が広がります。例えば、共同のシャワールームやプールの床、ジムのマット、靴や靴下、タオルなど、感染者が触れた物品を共有することによって感染することがあります。

予防方法:

  • 公共の施設や共有スペースで裸足で歩かないようにしましょう。
  • 公共のシャワーやプールの場合、ビーチサンダルやシャワーシューズを使用しましょう。
  • 個人の靴や靴下、タオルを共有せず、他人の物品を使わないようにしましょう。
  1. 間接的な接触: 感染者が触れた物品や環境から水虫が広がることもあります。感染した床や床の表面、タオル、寝具、靴などが感染源となります。

予防方法:

  • 共有スペースや公共の施設では、清潔なタオルや寝具を使用しましょう。
  • 靴や靴下は自分専用のものを使用し、他人の物品を共有しないようにしましょう。
  • 公共のプールやシャワールームの床は、サンダルやシャワーシューズを履いて保護しましょう。
  1. 感染源への感染: 水虫の感染源となる感染者や感染物品に触れた後、自分の体の別の部分に感染を広げることがあります。例えば、足の水虫に触れた手で顔や体の他の部分を触ることで感染が広がることがあります。

予防方法:

  • 感染した部分に触れた後は、手をしっかりと洗浄しましょう。
  • 指でかゆみをかいたり、感染した部分を触った後は、他の部位に触らないようにしましょう。

水虫の予防には、適切な衛生習慣の確立が重要です。定期的な手洗いや清潔な衣類、靴、タオルの使用、共有スペースでの予防策の実施などが効果的です。また、水虫の感染が疑われる場合は、早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫の原因となる菌について

水虫の主な原因となる菌は、白癬菌(トリコフィトン菌)、発芽菌(エピデルモフィトン菌)、カンジダ菌などがあります。これらの菌は、湿度の高い環境や肌の摩擦などの要因によって感染を引き起こします。

白癬菌(トリコフィトン菌)は、白癬(たむし)とも呼ばれる水虫の一種で最も一般的な菌です。主に人間の皮膚や爪を感染させます。白癬菌に感染することで、かゆみや発疹、皮膚の剥離などの症状が現れます。

発芽菌(エピデルモフィトン菌)も水虫の原因となる主要な菌です。これらの菌は、湿度の高い環境で増殖し、足の間や爪の周りなど、特に皮膚の温かく湿った部分に感染します。

カンジダ菌は、通常は体内のバランスが崩れたときに発生し、水虫の一因となることがあります。カンジダ菌による水虫は、湿疹やびらん、かゆみを引き起こすことがあります。

これらの菌は、感染者からの直接的または間接的な接触によって感染が広がります。公共のプール、ジム、シャワールームなどの共有スペースや感染者の使用した靴やタオルなどが感染源となることがあります。予防策としては、衛生的な環境の確保、清潔な衣類やタオルの使用、共有スペースでのサンダルやシューズの使用などが重要です。

 

水虫の種類と特徴

水虫にはいくつかの種類があります。以下に代表的な水虫の種類とそれぞれの特徴を説明します。

  1. 足白癬(あしはくせん): 足の指の間や足底に発生しやすい水虫です。主に白癬菌によって引き起こされます。症状としては、かゆみ、赤み、びらん、ふやけた皮膚、皮膚の剥離などが見られます。

  2. 爪白癬(つめはくせん): 爪に感染する水虫で、主に白癬菌によって引き起こされます。感染が進行すると、爪が変色し、厚くなり、割れたり欠けたりすることがあります。爪の形状や質感の変化が特徴的です。

  3. 毛白癬(けはくせん): 頭皮や体毛に感染する水虫です。主に白癬菌が原因で、かゆみや炎症、頭皮のフケや赤み、毛髪の抜け落ちなどが見られます。

  4. 扁平苔癬(へんぺいたいせん): 肌の平坦な部分に発生する水虫です。主に発芽菌によって引き起こされ、赤褐色の円形の発疹や斑点が特徴です。かゆみや皮膚の乾燥も見られます。

これらの水虫は、特定の部位に発生しやすい傾向がありますが、同じ菌によって引き起こされることもあります。水虫の症状や特徴は個人によって異なる場合がありますので、早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫と他の皮膚疾患の違い

水虫と他の一部の皮膚疾患との違いを以下に説明します。

  1. 水虫 vs 湿疹(アトピー性皮膚炎):

    • 水虫: 水虫は真菌感染症であり、特に足や爪などの湿った部位に発生します。かゆみや赤み、びらん、ふやけた皮膚などが特徴です。感染経路は他人や感染物との接触です。
    • 湿疹: 湿疹は慢性的な炎症性皮膚病であり、アトピー性皮膚炎が最も一般的な種類です。湿疹はかゆみ、乾燥、赤み、皮膚の腫れやただれ、湿疹の発生などを引き起こします。アレルギーや遺伝的な要素が関与することがあります。
  2. 水虫 vs 乾癬:

    • 水虫: 水虫は真菌感染症であり、湿った部位に発生します。足の間や足底が最もよく感染する場所です。かゆみ、赤み、びらん、剥離した皮膚などが見られます。
    • 乾癬: 乾癬は自己免疫疾患であり、皮膚細胞の異常な増殖とターンオーバーが引き起こされます。典型的な症状は、赤い斑点や鱗屑(りんせつ)の形成、乾燥した皮膚、かゆみ、痛みなどです。通常、関節炎の症状も伴うことがあります。
  3. 水虫 vs 蕁麻疹(じんましん):

    • 水虫: 水虫は真菌感染症であり、湿った部位に発生します。かゆみや赤み、びらん、ふやけた皮膚などが見られます。
    • 蕁麻疹: 蕁麻疹は一時的な皮膚反応であり、発疹や赤み、腫れが特徴です。アレルギー反応、薬物反応、感染、ストレスなどが引き金となることがあります。

これらは一部の皮膚疾患と水虫との一般的な違いですが、正確な診断は医師による検査や診察が必要です。症状が続く場合や自己処理が効果がない場合は、早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫の治療方法

水虫の治療薬と外用薬

水虫の治療には、内服薬と外用薬が一般的に使用されます。以下にそれぞれの治療薬の一般的な種類と効果について説明します。

  1. 内服薬:

    • 抗真菌薬: 水虫の主な原因である真菌の成長を抑えるために使用されます。一般的な内服薬には、テルビナフィン、イトコナゾール、フルコナゾールなどがあります。これらの薬は体内の真菌感染を治療し、水虫の症状を改善します。
  2. 外用薬:

    • 抗真菌薬クリーム/軟膏: 感染した皮膚に直接塗布して使用する薬です。クロトリマゾール、テルビナフィン、ミコナゾールなどが一般的に使用されます。これらの薬は真菌の増殖を抑え、かゆみや発疹を緩和します。
    • ステロイドクリーム/軟膏: 炎症やかゆみを軽減するために使用されます。一部の水虫の症状に対して有効ですが、長期間の使用や誤った使用は皮膚の薄化や他の副作用を引き起こす可能性がありますので、医師の指示に従って使用する必要があります。

水虫の治療については、正確な用法と使用期間を守ることが重要です。また、感染部位の清潔さや適切な衛生習慣も重要です。自己処理や市販の薬の使用前には、当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫の治療期間と注意点

水虫の治療期間は、症状の程度や個人の免疫力によって異なります。一般的には、治療を開始してから数週間から数か月間の間に改善が見られることが多いです。しかし、完全に治癒するまでには時間がかかる場合もあります。

以下に、水虫の治療に関する注意点をいくつかご紹介します:

  1. 治療の継続: 水虫の治療は、症状が改善しても指示された期間まで継続する必要があります。治療期間を守らないと、再発する可能性が高まりますので、当院の指示に従って完治まで治療を続けてください。

  2. 感染予防: 水虫は感染症ですので、他の人に感染させないために注意が必要です。感染部位を清潔に保ち、タオルや靴下などの衣類を他人と共有しないようにしましょう。

  3. 症状の管理: 治療中にかゆみや炎症が強い場合は、当院に相談して症状の管理方法を確認してください。追加の薬や処置が必要な場合があります。

  4. 衛生習慣の改善: 水虫の再発を防ぐためには、適切な衛生習慣を保つことが重要です。清潔な状態を保ち、特に足の間や湿った場所での感染を防ぐために、靴や靴下の適切な管理を心掛けましょう。

  5. フットケア: 水虫は足によく発生するため、足の清潔さと適切なフットケアが重要です。足の爪を適切に切ったり、通気性の良い靴や吸湿性のある靴下を使用したりすることで、感染リスクを減らすことができます。

治療期間中は、当院の指示に従い、処方された薬を正確に使用してください。また、症状の改善や副作用の発生などについては、適宜当院にご報告ください。

 

医師の診断と検査方法

水虫の診断は、一般的には症状や身体所見に基づいて行われます。当院では以下の要素を考慮して診断を行います。

  1. 症状の詳細な確認: 患者様からの症状の説明を聞き、かゆみ、発疹、ただれ、ひび割れなどの特徴を把握します。また、水虫の症状がどの部位に現れているかも重要な情報です。

  2. 身体所見の確認: 患部の皮膚を観察し、水泡や湿疹、びらん、かさぶたなどの特徴を確認します。また、水虫による炎症やただれが他の皮膚疾患と異なるかも確認します。

  3. 病歴の評価: 患者様の過去の病歴や既往疾患、薬物使用、アレルギーなどを確認します。これにより、他の皮膚疾患やアレルギー反応との鑑別診断が行われます。

一般的に、水虫の診断には特別な検査は必要ありません。ただし、症状が他の皮膚疾患と類似している場合や治療が効果的でない場合、追加の検査を行うことがあります。これには以下のような検査が含まれる場合があります。

  1. 皮膚採取: 患部から少量の皮膚を採取し、顕微鏡下で菌や真菌の存在を確認するために検査します。これにより、水虫の原因となる真菌が特定されます。

  2. 真菌培養: 患部からの試料を培養媒体に培養して、真菌の増殖を確認します。これにより、どの種類の真菌が感染しているかを特定することができます。

上記の検査は、診断の確定や他の皮膚疾患との鑑別診断に役立ちます。

 

水虫治療の予防策と再発防止

水虫治療後の予防策と再発防止には以下のような対策があります。

  1. 適切な衛生習慣の維持: 毎日の入浴やシャワーを行い、足や体をしっかりと洗浄しましょう。特に足の間や指の間など、水虫が発生しやすい部位を十分に洗浄します。また、清潔なタオルや下着を使用し、衣類や靴を定期的に清潔に保つことも重要です。

  2. 足の保湿: 足の皮膚を乾燥から守るために、保湿剤やクリームを使用しましょう。しかし、保湿剤を使用する際は、感染のリスクがある場合には個別に使用し、他の人と共有しないように注意してください。

  3. 温度と湿度の管理: 水虫は湿度の高い環境で繁殖しやすいため、足を清潔で乾燥した状態に保つことが重要です。特に靴や靴下が湿ったままにならないように気を付けましょう。靴や靴下は通気性の良いものを選び、必要に応じて交換しましょう。

  4. 抗真菌薬の使用: 水虫の再発を防ぐために、抗真菌薬を使用することがあります。これらは足の皮膚を清潔で乾燥した状態に保ち、真菌の増殖を防止します。

  5. 共有物の注意: 公共の場所や共有施設(プール、サウナ、ジムなど)では、他の人との接触や感染リスクが高まる場合があります。共有物や共有スペースを使用する際には、シャワーシューズやサンダルを履いて足を保護し、感染を防ぐように心掛けましょう。

  6. 早期の治療と定期的なフォローアップ: もし水虫の症状が再発した場合や治療が効果的でない場合は、早めに当院の診断と適切な治療を受けることが重要です。また、定期的なフォローアップを行い、再発の早期発見と対策を取ることも大切です。

水虫の予防策と再発防止策は個人の衛生状態や環境管理に関わる要素が多いため、適切な予防と注意が必要です。また、症状が続く場合や自己治療が効果的でない場合には、早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

水虫に関する日常生活のケアと予防法

水虫の感染予防と清潔な生活習慣

水虫の感染予防には以下のようなポイントがあります。

  1. 足の清潔を保つ: 毎日の入浴やシャワーを行い、特に足の間や指の間をよく洗浄します。石鹸や洗浄剤を使用して足をしっかりと洗い、汚れや汗を取り除きましょう。

  2. 足を十分に乾かす: 入浴後や足を洗った後は、タオルで足をしっかりと乾かしましょう。特に足の間や指の間の水分を十分に取り除くことが重要です。湿った状態のまま放置すると、真菌の増殖につながる可能性があります。

  3. 温度と湿度の管理: 水虫は湿度の高い環境で繁殖しやすいため、足を清潔で乾燥した状態に保つことが重要です。靴や靴下は通気性の良いものを選び、必要に応じて交換しましょう。また、靴を履いたままの長時間の湿った状態や濡れた靴や靴下の着用は避けましょう。

  4. 個人用品の管理: タオルや靴下などの個人用品は他人と共有せず、清潔な状態に保つことが重要です。他人のタオルや靴下を使用することは感染のリスクを高める可能性があります。

  5. 共有施設や公共の場所での注意: 共用のシャワーやプール、ジムの更衣室など、他の人と共有する施設や場所では、裸足で歩くことや他人の靴やタオルを使用することを避けましょう。必要な場合はシャワーシューズやサンダルを使用して足を保護します。

  6. 適切な靴や靴下の選択: 通気性のある靴や吸湿性の高い靴下を選ぶことが重要です。特にスポーツや運動をする際には、汗を十分に吸収し排出する機能を持った靴や靴下を選ぶことが望ましいです。

これらの予防策と清潔な生活習慣の実践により、水虫の感染リスクを低減し、健康な足の状態を維持することができます。

 

水虫の治療中の注意点と対策

水虫の治療中の注意点と対策には以下のようなものがあります。

  1. 指示に従う: 当院から指示された治療方法や処方箋の使用方法に従ってください。正確な用法と使用期間を守ることが治療の効果を高めます。

  2. 必要な処置を行う: 当院から指示された場合は、患部の洗浄や消毒、軟膏の塗布などの処置を正しく行いましょう。処置方法について不明な点があれば、当院にご相談ください。

  3. 継続的な治療: 水虫の治療は通常、定期的な薬の使用や処置の継続が必要です。治療期間中は当院の指示に従って定められた期間まで治療を続けましょう。

  4. 衛生的な環境の維持: 治療中は足の清潔を保つために日常的な洗浄と乾燥を行い、清潔な靴や靴下を使用しましょう。タオルや衣類も他の人と共有せず、毎日清潔なものを使用します。

  5. 感染の予防: 他の人との足の接触や共有の施設での裸足での歩行は避けましょう。共用のシャワーやプールでは、シャワーシューズやサンダルを使用して感染リスクを低減させます。

  6. 症状の悪化や再感染に注意: 治療中でも症状が悪化したり再発したりする場合は、早めに当院に相談してください。追加の治療や対策が必要な場合があります。

  7. 治療薬の副作用に注意: 治療薬には副作用がある場合があります。処方された薬剤の使用中に副作用が現れた場合は、当院にご相談ください。

以上の注意点と対策を遵守することで、水虫の治療効果を最大限に引き出し、合併症や再感染のリスクを低減することができます。

 

水虫の感染リスクの高い場所と予防方法

感染リスクの高い場所:

  1. 公共の場所: 共用のシャワーやプール、サウナ、ジム、更衣室、温泉などは、多くの人が裸足で歩く場所です。これらの場所では水虫の感染リスクが高まります。

  2. 共有施設: 学校や寮など、共有のシャワーやトイレ、靴箱などがある施設では、感染が広がりやすくなります。

  3. スポーツ施設: スポーツ施設や体育館、スポーツチームの更衣室などは、汗や湿気がこもりやすく、水虫の菌が繁殖しやすい環境です。

予防方法:

  1. 履物の着用: 公共の場所や共有施設では、裸足で歩かず、サンダルやシャワーシューズを使用しましょう。

  2. 衛生的な環境の保持: 足を清潔に保ち、毎日洗浄し乾かすことが重要です。特に足の指間や爪の下の汚れをよく洗い、十分に乾燥させましょう。

  3. 靴と靴下の管理: 靴や靴下は清潔なものを使用しましょう。吸湿性のある素材の靴下を選び、汗をかいたら早めに交換しましょう。

  4. 共用施設の予防策: 共用のシャワーや更衣室では、タオルや衣類を他の人と共有しないようにし、自分専用のものを使用しましょう。

  5. 早期の治療: 水虫の症状が現れた場合は、早めに当院に相談し、適切な治療を受けましょう。早期の治療は感染拡大を防ぎ、早い回復につながります。

これらの予防方法を実践することで、水虫の感染リスクを低減し、自身と周囲の人々を守ることができます。また、定期的な足のケアと衛生的な生活習慣の維持も重要です。

 

水虫についてよくある質問と回答

Q:水虫は他の人にうつるのですか?

はい、水虫は他の人にうつる可能性があります。水虫は真菌感染症であり、感染した人の足や皮膚から真菌が他の人に広がることがあります。以下は水虫の感染経路です。

  1. 直接接触: 水虫を持っている人との直接の皮膚接触によって感染することがあります。特に足の裸足同士の接触や、共有の靴や靴下を使用することで感染リスクが高まります。

  2. 間接的な接触: 水虫の真菌が付着した床、タオル、靴、シーツ、衣類などの物品を共有することで感染することがあります。他の人が感染した物品に触れたり使用したりすることで感染が広がる可能性があります。

  3. 公共の場所: 共用のシャワーやプール、温泉、サウナ、更衣室など、水虫の菌が繁殖しやすい公共の場所では、感染リスクが高まります。

水虫の感染を防ぐためには、感染している人との直接接触を避けることや、他の人との物品の共有を避けることが重要です。また、公共の場所での衛生対策や個人の衛生意識の向上も予防策として有効です。

 

Q:水虫は自然に治るのですか?

水虫は自然に治ることがありますが、一般的には適切な治療を行うことが推奨されています。水虫は真菌感染症であり、放置すると症状が悪化したり、他の人に感染を広げる可能性があります。

自然に治る場合、免疫系の働きや個人の健康状態によって症状が改善し、真菌の増殖が制御されることがあります。しかし、自然治癒までには時間がかかる場合があり、症状が悪化する可能性もあります。

適切な治療を行うことで、水虫の症状を迅速に改善させることができます。治療には抗真菌薬の使用が一般的であり、外用薬や内服薬が利用されます。治療によって真菌の増殖が抑えられ、症状の軽減や感染の広がりを防ぐことができます。

水虫の症状がある場合は、早めに当院皮膚科にご相談ください。自己判断や放置せずに、早めの治療が感染の拡大や症状の悪化を防ぐために重要です。

 

Q:水虫の症状が改善しない場合はどうすれば良いですか?

水虫の症状が改善しない場合は、以下のような対策を検討することが重要です。

  1. 治療法の見直し: 現在の治療法が効果的でない場合、当院と相談して別の治療法や薬剤の使用を検討しましょう。抗真菌薬の種類や投与方法、治療期間などを再評価することがあります。

  2. 感染源の除去: 水虫は環境中の真菌から感染することがあります。自宅や共用施設での感染源の除去に注意しましょう。靴や靴下、タオルなどの清潔な使用、共用スペースやプール、温泉などでの衛生管理に努めることが重要です。

  3. 予防策の徹底: 再感染を防ぐために予防策を徹底しましょう。例えば、足の保湿、清潔な靴と靴下の着用、公共の場での素足の使用を避けるなどが挙げられます。また、感染が家族やパートナーに広がっている可能性も考慮し、一緒に治療を受けることが推奨される場合もあります。

症状が改善しない場合は、当院の指示に従って適切な対策を講じることが重要です。当院の助言と指導を受けながら、水虫の症状を改善するために適切な対策を継続しましょう。

 

Q:水虫の治療中でもスポーツやプールに行っても大丈夫ですか?

水虫の治療中は、スポーツやプールに行くことについて注意が必要です。以下の点に留意してください。

  1. 感染拡大のリスク: 水虫は感染性があり、他の人に広げる可能性があります。特に共用の施設やプールでは、他の人への感染リスクが高まることがあります。感染拡大を防ぐためには、感染が完全に治癒するまでの間、他の人との接触や共有空間での裸足の使用を避けることが望ましいです。

  2. 予防策の徹底: 水虫の再感染を防ぐために、予防策を徹底することが重要です。清潔な靴や靴下の着用、適切な足のケア、公共の場での素足の使用を避けるなどの予防策を実践しましょう。

  3. 適切な衛生管理: スポーツやプールに行く場合は、適切な衛生管理を心掛けましょう。自分の使用するタオルや衣類は清潔に保ち、共有施設のシャワーや更衣室を利用する際には、滑りやすい場所で水虫の感染リスクが高まるため注意が必要です。

治療中であっても、適切な予防策と衛生管理を実践すれば、スポーツやプールに行くことは可能です。ただし、他の人への感染リスクや再感染のリスクを最小限に抑えるために、当院の指示や予防策を遵守することが重要です。

 

いかがでしたでしょうか。

前述したように水虫は体のどこにでも生じ、どの年齢の方にも起こりえます。

ステロイド外用薬で治療していても、いつまで経っても治らないなどあれば、水虫を疑う対象になります。

これらのように水虫がご心配な方や治らない皮膚疾患をお持ちの方などは、当院にてご相談ください。

このコラムの監修者
鈴木 覚すずき さとる

【経歴】
2015年 聖マリアンナ医科大学卒業
2015年 聖マリアンナ医科大学病院 臨床研修
2017年 聖マリアンナ医科大学病院
2018年 港北ニュータウン診療所
2019年 ひたちなか総合病院
2022年 川口工業総合病院
2023年 浅草橋西口クリニックMo開設

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