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帯状疱疹

帯状疱疹とは

帯状疱疹は日本人の8~9人に1人が罹患すると言われています。

水痘・帯状疱疹ウイルスの潜伏感染によるものです。

水痘(みずぼうそう)に罹患した後、このウイルスは神経節に潜伏し、ヒトの免疫が低下する頃、神経に沿って出現します。

免疫が低下する原因は、主に加齢、ストレス、過労などです。

主として高齢の方のご病気です。60歳を超えるとその発症率は急激に上昇します。

皮疹出現後72時間以内の抗ウイルス薬投与開始が理想的であり、早期受診・診断が重要です。

 

帯状疱疹の症状と特徴

発疹の形状と分布

帯状疱疹の発疹は、特定の神経に沿って一側に広がる帯状の形状をしています。

発疹の形状: 帯状疱疹の発疹は、通常、水ぶくれ(水疱)から始まり、その後、かさぶたや潰瘍(ただれ)へと進行します。最初に小さな赤い斑点や丘疹(きゅうしん)が現れ、数日後に透明な水疱に変化します。水疱は痛みを伴うことがあり、触れるとかゆみを感じることもあります。水疱が破れるとかさぶたが形成され、徐々に乾燥していきます。

発疹の分布: 帯状疱疹の発疹は、通常、体の一側に沿って帯状に現れます。これは、帯状疱疹が感染した神経の範囲に沿って広がるためです。一般的に、胸部や腹部の一側、背中、腰、あるいは顔の特定の領域に発疹が現れます。発疹は中央から外側に向かって広がり、帯状になることが特徴です。

帯状疱疹の発疹の形状と分布は個人によって異なる場合もありますが、一般的には上記の特徴がみられます。帯状疱疹の発疹が現れた場合は、早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

痛みやかゆみの特徴

帯状疱疹には、痛みやかゆみが一般的な症状として現れます。

痛みの特徴: 帯状疱疹の痛みは、しばしば特徴的で強いものとされています。痛みは、水疱(水ぶくれ)が形成される前から現れることもあります。以下に、帯状疱疹の痛みの特徴を示します。

  1. 突発的な神経痛:帯状疱疹の痛みは、一側の体の特定の領域に集中し、神経沿いに広がる突発的な痛みです。しばしば激しい刺すような痛みやピリピリとした感覚があります。
  2. 燃えるような感覚:痛みはしばしば燃えるような感覚や熱さを伴います。痛みの度合いは個人によって異なりますが、一部の人にとっては非常に強い痛みとなることがあります。
  3. 過敏な状態:感染した神経が炎症を起こし、神経が過敏になるため、触れられるだけで痛みを感じることがあります。

かゆみの特徴: 帯状疱疹の発疹に伴うかゆみは、一般的には痛みよりも軽度ですが、個人によって異なる場合もあります。以下に、帯状疱疹のかゆみの特徴を示します。

  1. 軽度なかゆみ:発疹の初期段階では、かゆみは軽度であることが多いです。ただし、かゆみは発疹が進行するにつれて増強する場合があります。
  2. 痛みとの関連:帯状疱疹のかゆみは、しばしば痛みと関連して現れることがあります。痛みが強い部位ではかゆみも増す傾向があります。

帯状疱疹による痛みやかゆみは、患者様にとって不快な症状です。適切な治療を受けることで、痛みやかゆみの緩和が期待できます。早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

神経痛の発生

帯状疱疹の神経痛は、主に水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染が原因で発生します。

帯状疱疹ウイルスは、水痘(水ぼうそう)に感染した後、体内に潜伏しています。数年または数十年後に、免疫力が低下したりストレスがかかったりするなどの要因で再活性化することがあります。

再活性化したウイルスは、感染した神経節を中心に増殖し、神経を侵害します。この神経の侵害によって、帯状疱疹の症状である水疱(水ぶくれ)や発疹が現れるだけでなく、神経痛も引き起こされます。

具体的には、帯状疱疹ウイルスが感染した神経に炎症反応が起こり、神経繊維が刺激されたり損傷したりすることによって神経痛が生じます。神経痛は、帯状疱疹の発疹が治癒してもしばらく続くことがあります。

帯状疱疹の神経痛は、しばしば痛みの特徴的な特性を持っています。痛みは一側の体の特定の領域に集中し、帯状に広がることから「帯状疱疹」という名前が付けられています。

神経痛の強さや持続期間は個人によって異なりますが、一部の患者様にとっては非常に強い痛みとなることがあります。この痛みは、日常生活に支障をきたす場合があり、患者様の生活の質を低下させることがあります。

帯状疱疹の神経痛を管理するためには、早期の診断と適切な治療が重要です。当院皮膚科に早めにご相談いただき、痛みを和らげるための薬物療法や他の治療方法を受けることが推奨されます。

 

帯状疱疹の原因と感染経路

水ぼうそうウイルスによる感染

帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)ウイルスによる感染が原因で発生します。

水ぼうそうウイルスは、一般的には水痘として知られる疾患を引き起こします。水痘は、感染した人から空気中の飛沫や直接の接触によって他の人に感染する高度に伝染性のある病気です。

水痘に感染すると、典型的な症状としては発熱、全身の不快感、そして特に特徴的な水疱(水ぶくれ)の発疹が現れます。水疱は通常、顔、体、四肢などの広範囲に広がります。

水ぼうそうウイルスは、水痘を経験した後、体内に潜伏します。免疫系によってウイルスが抑制されますが、ウイルスは神経節と呼ばれる神経組織に隠れて潜んでいます。

数年または数十年後、免疫力が低下したりストレスがかかったりするなどの要因で、ウイルスが再活性化し、帯状疱疹が発生します。再活性化したウイルスは、感染した神経節を中心に増殖し、神経を侵害します。

帯状疱疹は、水痘とは異なる症状を引き起こします。帯状疱疹の特徴的な症状は、一側の体の特定の領域に集中する水疱や発疹です。これは、感染した神経の範囲に沿って帯状に現れるため、「帯状疱疹」という名前がついています。

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスによる再活性化感染に起因していますが、水痘とは異なる病態を示します。帯状疱疹は、再活性化したウイルスが感染した神経を侵害し、神経痛や皮疹を引き起こします。

水痘を経験した人は、後に帯状疱疹を発症するリスクがあります。水痘ワクチンの接種は、水痘の発症を予防し、帯状疱疹のリスクを低減する効果があります。帯状疱疹の予防として、適切な予防接種や免疫力の維持が重要です。

 

免疫力の低下との関係

帯状疱疹は、免疫力の低下が一因となって発症することがあります。

水ぼうそうウイルスは、水痘(水ぼうそう)を引き起こすウイルスです。水痘に感染すると、免疫系がウイルスに対して抗体を生成し、ウイルスを制御・排除します。しかし、ウイルスは体内に潜伏し、感染後の一部のウイルスが神経節と呼ばれる神経組織に留まります。

通常、免疫力が正常に機能している場合、潜伏しているウイルスは抑制され、再活性化することはありません。しかし、免疫力が低下した状態では、再活性化したウイルスが増殖し、帯状疱疹が発症する可能性が高まります。

免疫力の低下は、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。例えば、高齢化、ストレス、病気、免疫抑制治療、臓器移植後の免疫抑制薬の使用などが免疫力の低下をもたらす要因です。また、抵抗力の弱い赤ちゃんや免疫系が未発達な子供も帯状疱疹のリスクがあります。

免疫力の低下によって帯状疱疹が発症すると、再び水ぼうそうウイルスが活発に増殖し、感染した神経を侵害します。その結果、帯状疱疹の特徴である帯状の水疱(水ぶくれ)や発疹が現れ、神経痛が起こることもあります。

免疫力の維持は、帯状疱疹の予防に重要な役割を果たします。健康な生活習慣の維持、バランスの取れた食事、適切な睡眠、ストレス管理、定期的な運動などは、免疫力の向上に寄与します。また、帯状疱疹ワクチンの接種も、感染リスクを低減する効果があります。免疫力を高めることで、帯状疱疹の発症リスクを抑えることができます。

 

帯状疱疹の再活性化

帯状疱疹は、一度感染した後に水ぼうそうウイルスが体内に潜伏し、再活性化することで発症します。

再活性化は、免疫力の低下や他の要因によって引き起こされます。具体的な再活性化のプロセスは以下のようになります。

  1. 免疫力の低下: 免疫力が低下すると、水ぼうそうウイルスの制御が弱まり、ウイルスが再活性化しやすくなります。免疫力の低下は高齢化、病気、ストレス、免疫抑制治療などによって引き起こされる場合があります。

  2. 神経への侵入: 再活性化したウイルスは、感染した神経組織を再び侵入します。神経組織に存在するウイルスは、神経節と呼ばれる特定の場所に留まります。

  3. 神経を経由した伝播: ウイルスは再活性化した神経を経由して皮膚に伝播します。感染した神経の範囲に応じて、帯状疱疹の特徴的な帯状の水疱(水ぶくれ)や発疹が現れます。

再活性化した帯状疱疹は、帯状疱疹の発症と同様の症状を引き起こします。具体的には、帯状の発疹や水疱、神経痛が現れることがあります。再活性化は一般的に、免疫力の低下や年齢の進行によってリスクが高まると考えられています。

帯状疱疹の再活性化を予防するためには、免疫力の維持が重要です。健康な生活習慣の維持、バランスの取れた食事、適切な睡眠、ストレス管理などは、免疫力の向上に寄与します。また、帯状疱疹ワクチンの接種も再活性化リスクを低減する効果があります。免疫力を高めることで、再活性化による帯状疱疹の発症リスクを抑えることができます。

 

帯状疱疹の予防とリスク低減

ワクチン接種の重要性

帯状疱疹ワクチンの接種は、帯状疱疹の予防と再発を減少させるために非常に重要です。

  1. 帯状疱疹の予防: 帯状疱疹ワクチンは、水ぼうそうウイルスによる感染と再活性化を防ぐ効果があります。ワクチン接種によって免疫システムがウイルスに対する防御力を高め、感染や発症を予防することができます。特に高齢者や免疫力の低下した人々にとって、帯状疱疹の合併症や痛みを軽減する効果が期待されます。

  2. 再発の予防: 帯状疱疹は一度感染すると、ウイルスが体内に潜伏し、再活性化することがあります。帯状疱疹ワクチンは再発を抑制する効果があり、再発による痛みや合併症を軽減することができます。ワクチン接種によって免疫応答が活性化され、再発を防ぐ効果が期待されます。

  3. 合併症の予防: 帯状疱疹は、神経痛や神経障害を引き起こす可能性があります。帯状疱疹ワクチンの接種によって、このような合併症のリスクを軽減することができます。特に高齢者や免疫力の低下した人々は、神経痛や合併症の影響を受けやすいため、ワクチン接種が重要です。

帯状疱疹ワクチンは、一度感染した水ぼうそうウイルスによる帯状疱疹のリスクを低減し、再発や合併症の発生を抑制する効果があります。特にご高齢の方や免疫力の低下した患者様にとっては、予防接種による保護が重要です。

 

免疫力の強化方法

帯状疱疹における免疫力の強化は、感染予防や再発の抑制に役立ちます。以下にいくつかの免疫力の強化方法をご紹介します。

  1. バランスの取れた食事: 免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。新鮮な果物や野菜、全粒穀物、健康的な脂肪、良質なタンパク質を含む食事を心掛けましょう。ビタミンやミネラルの摂取は免疫機能に影響を与えます。

  2. 十分な睡眠: 充分な睡眠は免疫力を回復させる重要な要素です。質の良い睡眠を確保し、体が適切に休息できるようにしましょう。睡眠不足は免疫機能を低下させる可能性があります。

  3. ストレス管理: 長期的なストレスは免疫機能を弱めることが知られています。ストレスを適切に管理し、リラックスする時間を持つことで免疫力を向上させることができます。ストレス軽減法としては、適度な運動、瞑想、深呼吸、趣味に没頭するなどがあります。

  4. 適度な運動: 適度な運動は免疫力を高める助けとなります。適度な有酸素運動や筋力トレーニングを定期的に行い、免疫機能を活性化させましょう。ただし、過度な運動は免疫機能に逆効果をもたらすことがあるため、適切な量と頻度を守るようにしましょう。

  5. 予防接種: 帯状疱疹ワクチンなどの予防接種は免疫力を強化する方法の一つです。定期的な予防接種の受けることで、水ぼうそうウイルスに対する免疫を高めることができます。

以上の方法は、帯状疱疹に限らず免疫力を強化するために一般的に推奨されるものです。

 

帯状疱疹のリスク要因

帯状疱疹の発症リスクは、以下のような要因に影響を受けることが知られています。

  1. 年齢: 年齢が上がるほど帯状疱疹のリスクが高まります。特に50歳以上の方は発症リスクが高いとされています。

  2. 免疫力の低下: 免疫力が低下している場合、帯状疱疹の発症リスクが上がります。免疫力の低下はご高齢や免疫不全状態の方、がん治療や臓器移植後の方に見られることがあります。

  3. 水ぼうそうウイルスの感染歴: 水ぼうそう(水痘)を経験したことがある場合、水ぼうそうウイルスが体内に残存し、帯状疱疹の再活性化を引き起こすリスクがあります。

  4. ストレス: 長期的なストレスは免疫機能を低下させ、帯状疱疹の発症リスクを増加させる可能性があります。

  5. 慢性疾患や薬物治療: 免疫抑制剤やステロイドなどの薬物治療を受けている場合や、慢性的な疾患(がん、HIV感染)を持っている場合は帯状疱疹のリスクが高まることがあります。

  6. 皮膚の損傷: 皮膚が損傷した状態(火傷、手術の傷口)では、帯状疱疹の発症リスクが増加することがあります。

これらの要因は帯状疱疹の発症リスクを高める可能性がありますが、患者様の状況や健康状態によって異なる場合があります。

 

帯状疱疹の治療法とケア

抗ウイルス薬の使用

帯状疱疹の抗ウイルス薬は、帯状疱疹の症状を軽減し、合併症のリスクを低減するために使用されます。

  1. 効果: 抗ウイルス薬は帯状疱疹の病原ウイルスである水ぼうそうウイルスの増殖を防ぎ、感染を抑える働きがあります。早期に投与することで、症状の進行を緩和し、痛みやかゆみの緩和、発疹の回復を促す効果が期待されます。

  2. 適応: 抗ウイルス薬は通常、発疹が現れ始めてから48〜72時間以内に投与されることが推奨されています。早期の投与が効果的であるため、発疹が出てからできるだけ早い段階で当院皮膚科にご相談ください。

  3. 使用方法: 経口薬として処方します。定められた用量を7日間服用することが求められます。

  4. 副作用: 抗ウイルス薬の使用に伴って、一部の人には副作用が現れる場合があります。一般的な副作用には吐き気、下痢、頭痛などがありますが、通常は軽度で一過性です。副作用が気になる場合は、当院にご相談ください。

 

疼痛管理と神経痛の治療

帯状疱疹に伴う疼痛や神経痛の管理と治療には以下の方法があります。

  1. 疼痛管理薬の使用: 疼痛を軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛剤(痛み止め)を処方することがあります。これらの薬は炎症を抑えたり、痛みの感覚を軽減したりする効果があります。

  2. 抗てんかん薬の使用: 神経痛の症状を緩和するために、抗てんかん薬を処方することがあります。これらの薬は神経の興奮を抑え、神経痛の痛みを軽減する効果があります。

  3. 抗ウイルス薬の早期投与: 帯状疱疹の抗ウイルス薬の早期投与は、神経痛の発生や重症化を予防する重要な手段です。抗ウイルス薬は帯状疱疹の症状を軽減し、神経痛の発生を抑える効果があります。

  4. 生活習慣の管理: ストレスの軽減、十分な休息と睡眠、健康的な食事、適度な運動などの健康的な生活習慣の維持は、疼痛や神経痛の管理にも役立ちます。

早期の診断と適切な治療は、帯状疱疹に伴う疼痛や神経痛の管理において重要です。早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

皮膚ケアと発疹の管理

帯状疱疹の皮膚ケアと発疹の管理には以下のポイントがあります。

  1. 温水での優しい洗浄: 発疹のある部分を温水で優しく洗います。熱いお湯や強い摩擦は避け、皮膚を刺激しないように注意してください。また、柔らかいタオルで軽くタップするようにして水分を取り除きます。

  2. 乾燥を防ぐ保湿: 発疹のある部分を保湿することで、かゆみや不快感を軽減することができます。保湿剤やクリームを使用し、皮膚が乾燥しないように保ちましょう。ただし、油分の多いクリームや軟膏は発疹を覆ってしまい通気性を損ねるため、注意が必要です。

  3. 痛みやかゆみの軽減: 痛みやかゆみを和らげるために、疼痛管理薬や抗ヒスタミン薬を使用することがあります。必要な場合は当院にご相談ください。

  4. 衣類の選択: 無理な摩擦や刺激を避けるために、柔らかく肌触りの良い衣類を選びましょう。また、通気性のある素材を選ぶことで、皮膚の湿度を調節することができます。

  5. 発疹の保護: 発疹がある部分を保護するために、ガーゼや清潔な包帯で覆うことがあります。これにより、外部からの刺激や感染を防ぎます。

  6. 発疹の掻破を避ける: 発疹をかきむしったり、掻いたりすることは避けましょう。かきむしることで感染症が起こる可能性があります。かゆい場合は、冷却効果のある湿布やかゆみ止めのローションを使用すると助けになる場合があります。

重要なのは、個々の症状や健康状態に応じて適切なケアを行うことです。早めに当院皮膚科にご相談ください。

 

帯状疱疹に関するよくある質問と回答

Q: 帯状疱疹はどのような病気ですか?

A: 帯状疱疹は、水痘ウイルスが再活性化し、神経を感染することによって引き起こされるウイルス感染症です。一般的には皮膚に発疹や水疱が現れ、痛みやかゆみを伴うことが特徴です。

 

Q: 帯状疱疹の原因は何ですか?

A: 帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)ウイルスによって引き起こされます。このウイルスは、初めて水痘に感染した後、休眠状態となり、後に再活性化して帯状疱疹を引き起こすことがあります。具体的な再活性化の原因は明確ではありませんが、免疫力の低下、ストレス、高齢などが関与する可能性があります。帯状疱疹は通常、再活性化が起こる神経の特定の範囲に沿って発症します。

 

Q: 帯状疱疹は他の人に移りますか?

A: 帯状疱疹は他の人に直接感染することはありませんが、帯状疱疹の水疱の内容物が触れたり、空気中のウイルスが吸い込まれたりすることで、水痘を持っていない人に水痘を引き起こす可能性があります。

 

Q: 帯状疱疹の主な症状は何ですか?

A: 帯状疱疹の主な症状には、皮膚上に発疹や水疱が現れ、痛みや痒み、しびれ、刺すような感覚があります。また、頭痛や発熱、全身の倦怠感も伴うことがあります。

 

Q: 帯状疱疹は治療できますか?

A: 帯状疱疹の治療には、抗ウイルス薬や痛み止めなどの薬物療法が一般的に使用されます。早期の治療は症状の緩和や合併症の予防に役立ちます。

 

Q: 帯状疱疹は自然に治りますか?

A: 帯状疱疹は自然に治ることがありますが、個人や症状の重さによって異なる場合があります。帯状疱疹の発疹は通常、2〜4週間程度で自然に治癒します。ただし、一部の人々では痛みや神経痛などの後遺症が残ることがあります。

治癒を促進するために、以下の点に留意することが重要です。

  1. 休息とストレス軽減:十分な休息を取り、ストレスを軽減することは治癒を助けます。充分な休息とリラックスを心掛けましょう。

  2. 適切なケア:帯状疱疹の発疹部分を清潔に保ち、皮膚を刺激しないようにしましょう。衣服やベルトなどの摩擦を避け、かゆみや痛みを抑えるために軟膏を利用することもあります。

  3. 免疫力の維持:バランスの取れた食事、十分な水分摂取、適度な運動、ストレス管理など、免疫力を高める生活習慣を実践しましょう。

重症な症状や合併症のリスクがある場合、また免疫力が低下している人々(高齢者や免疫抑制状態の人々)では、治療が必要となります。

 

Q: 帯状疱疹の合併症はありますか?

A: 帯状疱疹の合併症には、帯状疱疹後神経痛や神経障害、眼の感染症(角膜炎)、皮膚の色素沈着などがあります。帯状疱疹の早期治療は、これらの合併症のリスクを軽減するのに役立ちます。

 

Q: 帯状疱疹の予防法はありますか?

A: 帯状疱疹の予防法として、水痘ワクチン(水痘帯状疱疹ワクチン)があります。水痘ワクチンの接種は、水痘を予防するだけでなく、帯状疱疹の発症や重症化を防ぐ効果があります。

 

Q: 帯状疱疹ワクチンについて教えてください。

A: 帯状疱疹の発症を予防できるワクチンとしては、生水痘ワクチンと帯状疱疹ワクチンの2種類があります(参照:こどもとおとなのワクチンサイト)。当院でも帯状疱疹ワクチン接種を行っていますので、ご相談ください。

 

いかがでしたでしょうか。

帯状疱疹は時には皮膚に所見がない、すなわち「痛いだけ」という患者様もいらっしゃいます。あるいはほんの少し赤いぶつぶつが出ているだけの場合もあります。

上述したように、帯状疱疹は早めの治療がとても重要です。

思い当たる方は、すぐに当院にてご相談ください。

このコラムの監修者

頴川博芸 エガワ ヒロキ

浅草橋西口クリニックMo

【経歴】
2016年 東海大学医学部医学科 卒業
2016年 順天堂大学医学部附属静岡病院 臨床研修医室
2017年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 入学
2018年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器・低侵襲外科
2021年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 修了
2021年 越谷市立病院 外科
2022年 順天堂大学医学部附属練馬病院 総合外科・消化器外科
2023年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科
2024年 浅草橋西口クリニックMo院長就任

【資格・所属学会】
日本専門医機構認定 外科専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本旅行医学会 認定医
東京都認知症サポート医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本温泉気候物理医学会
日本腹部救急医学会
日本大腸肛門病学会
順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科 非常勤医師
難病指定医
小児慢性特定疾病指定医

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