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性行為によって感染する肝炎ウイルス(A型、B型、C型、D型、E型)

肝炎ウイルスとは

性病(性感染症)として考慮すべき肝炎ウイルスにはHAV、HBV、HCV、HDV、HEVの5つがあります。

また、この中で性感染症として頻度が高いのはHBVです。

診断

肝炎の症状はインフルエンザ様の症状が多く、非特異的であり、診断が困難な要因でもあります。

よって、性行為の詳細や相手と患者様本人のウイルス性肝炎罹患歴、ワクチン歴、性行為から症状出現までの期間などにより、原因となる肝炎ウイルスを推定します。

 

確定診断は基本的にそれぞれ血液検査によって行われます。

それぞれの肝炎ウイルスの特徴

HBV、HCV、HDVは、それらの感染者の精液や膣分泌液に感染が成立し得る量のウイルスが存在しています。

HAV、HEVは糞口感染するため、アナルセックスを行うことにより感染リスクが高まります。

 

それぞれ、下図のような特徴があります。

 

 

HAV

HBV

HCV

HDV

HEV

潜伏期間

4週間

4~16週間

1~16週間

3~7週間

4~8週間

疾患の経過

急性、自然軽快。

成人の多くは急性感染後に自然軽快。

急性感染後、60~80%が慢性化。

HBV患者に重複感染すると90%が持続感染となる。

急性、自然軽快。

ワクチン

あり

あり

なし

HBVワクチンが有効

日本にはない

治療

なし

あり

あり

あり

なし

 

以下のページリンクから、それぞれの肝炎ウイルスについて、記載させていただきます。

このコラムの監修者

頴川博芸 エガワ ヒロキ

浅草橋西口クリニックMo

【経歴】
2016年 東海大学医学部医学科 卒業
2016年 順天堂大学医学部附属静岡病院 臨床研修医室
2017年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 入学
2018年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器・低侵襲外科
2021年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 修了
2021年 越谷市立病院 外科
2022年 順天堂大学医学部附属練馬病院 総合外科・消化器外科
2023年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科
2024年 浅草橋西口クリニックMo院長就任

【資格・所属学会】
日本専門医機構認定 外科専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本旅行医学会 認定医
東京都認知症サポート医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本温泉気候物理医学会
日本腹部救急医学会
日本大腸肛門病学会
順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科 非常勤医師
難病指定医
小児慢性特定疾病指定医

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