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A型肝炎(HAV)

A型肝炎とは

A型肝炎とは、A型肝炎ウイルス(hepatitis A virus、HAV)によって生じる肝炎です。

A型肝炎の感染経路は糞口感染です。

性感染症としては、特にゲイコミュニティーでのアウトブレイクが多数報告されており、頻回のアナルセックスが原因とされています。

潜伏期間は平均4週間(15~50日間)です。

症状

症状は一般的に軽微です。

 

症状

頻度(大・中・小)

症状

頻度(大・中・小)

黄疸(眼球結膜黄染)

発熱・悪寒

暗色尿

頭痛

倦怠感・無気力

関節痛

食欲不振

筋肉痛

腹痛・腹部違和感

下痢

灰白色便

咽頭痛

嘔気・嘔吐

 

 

 

暗色尿や黄疸が出現する1~7日前に前駆症状を呈します。

その前駆症状とは、40℃を超える発熱、悪寒、軽度の頭痛、関節痛、嘔気・嘔吐、倦怠感などのインフルエンザ様症状です。

黄疸は、便が灰白色となった数日後に認めます。

診断

診断は、症状がある時に血液検査でIgM-HA抗体が陽性であることを証明することで行います。

ただし、超急性期にはIgM-HA抗体がまだ陽性にならないこともあるため、HAVの罹患を強く疑う場合は7~14日後に再検査を検討します。

治療

治療は、自然治癒し慢性化も認めないため、対症療法のみで特別な治療はありません。

ただし、A型急性肝炎罹患後、黄疸が数か月持続することや、6か月以内に肝障害が再燃することがあります。

このコラムの監修者
鈴木 覚すずき さとる

【経歴】
2015年 聖マリアンナ医科大学卒業
2015年 聖マリアンナ医科大学病院 臨床研修
2017年 聖マリアンナ医科大学病院
2018年 港北ニュータウン診療所
2019年 ひたちなか総合病院
2022年 川口工業総合病院
2023年 浅草橋西口クリニックMo開設

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