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足の皮がむけるのは水虫以外にあるか?【浅草橋西口クリニックMo 皮膚科】

[2023.07.29]

足の皮がむけるのは水虫以外にあるかを知りたいと悩んでいませんか?

水虫では足の皮がむけるのは有名なことですが、それ以外の原因もあることをご存知でしょうか?

本記事では、水虫以外に足の皮がむける原因や皮膚疾患について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

なお、当院(浅草橋西口クリニックMo 内科・泌尿器科・皮膚科)では数多くの皮膚科の患者様が受診され、診療、診断・治療、予防・療養上のアドバイスを行っております。それらの知見も含めてご説明します。

 

 

足の皮がむけるのは水虫以外にもある【6つの要因】

足の皮がむけるのは水虫以外にもある【6つの要因】

足の皮がむける原因は、水虫以外にもいくつか考えられる要因があります。

 

① 乾燥

乾燥した環境や足の皮膚の保湿不足によって、皮膚が乾燥し剥がれやすくなることがあります。

 

② 皮膚の摩擦

靴や靴下との摩擦によって、足の皮膚が刺激を受けて剥がれることがあります。

特にきつい靴を履いたり、長時間歩行したりすると、摩擦が増えて皮膚が傷つきやすくなります。

 

③ アレルギー反応

皮膚がアレルギー反応を起こした場合、かゆみや炎症によって皮膚が剥がれることがあります。

 

④ 過度な洗浄

過度な洗浄や強い化学物質を使った洗浄剤によって、足の皮膚が乾燥して剥がれることがあります。

 

⑤ 皮膚感染症

水虫以外の菌やウイルスによる皮膚感染症が足に発生すると、皮膚が剥がれることがあります。

 

⑥ 代謝異常

体の代謝が正常に行われない場合、皮膚の細胞が正常に再生されないことがあり、皮膚が剥がれることがあります。

 

これらは一般的な原因ですが、特定の症状や他の症状と組み合わせて考える必要があります。

足の皮膚のむける症状が続く場合は、皮膚科に相談し、顕微鏡検査による適切な診断と治療を受けることが大切です。

 

 

水虫以外で足の皮がむける【2つの皮膚の病気】

水虫以外で足の皮がむける【2つの皮膚の病気】

① 汗疱(かんぽう)

汗疱は、主に高温多湿な気候下で発生しやすい皮膚の疾患です。

汗疱は、強い暑さや湿気によって皮膚の汗腺が過剰に刺激されることで、汗が異常に分泌され、汗腺の詰まりや水ぶくれの形成を引き起こします。

この水ぶくれがやぶれることで、皮膚の皮がむけることがあります。

 

痒みが強く、赤みがある場合は、異汗性湿疹(いかんせいしっしん)汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)と呼ぶこともあります。

 

主な特徴としては、以下のような症状が現れることがあります。

 

1. 小さな水ぶくれ

皮膚の表面に小さな透明な水ぶくれができます。

これらの水ぶくれは一般的に直径1〜3ミリ程度で、発疹が点状に広がることがあります。

 

2. 発熱

汗疱が重症化すると、体温が上昇して発熱を伴うことがあります。

 

3. かゆみ

汗疱の周囲がかゆくなることがあります。

 

4. 疼痛

重症の場合、水ぶくれが破れてしまったり、皮膚がただれたりすることで疼痛を感じることがあります。

 

一般的に、汗疱は自然に治癒することが多いですが、かゆみや疼痛の緩和のために保湿剤抗ヒスタミン薬などが使用される場合があります。

 

また、汗疱の発生を予防するためには、高温多湿の環境下で過ごす際に適切な対策をとることが重要です。

 

軽度の場合であれば、安静にし、涼しい場所で過ごすことで改善することが期待されますが、症状が重度である場合や症状が長期間持続する場合は、皮膚科の診断と治療を受けることが推奨されます。

 

 

② 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症は、手のひらと足の裏に、膿を含む水疱(膿疱)ができる慢性の皮膚疾患です。

特に手のひらと足の裏に症状が現れることが特徴的ですが、他の部位に広がることもあります。

この水疱がやぶれることで、皮膚の皮がむけることがあります。

 

掌蹠膿疱症の主な特徴としては、以下のような症状が現れることがあります。

 

1. 膿疱の形成

手のひらと足の裏に、小さな膿疱(膿を含む水疱)ができます。

これらの膿疱は赤く腫れることがあり、膿が出てくることで破れることがあります。

 

2. かゆみ

膿疱ができると、かゆみを伴うことがあります。

 

3. 炎症

膿疱が破れることで、皮膚がただれることがあり、炎症が生じることがあります。

 

4. 慢性化する傾向

掌蹠膿疱症は慢性的な疾患であり、症状が周期的に現れたり消えたりすることがあります。

 

掌蹠膿疱症の原因は正確にはわかっていませんが、自己免疫が関与している可能性があるとされています。

喫煙や過度のストレスなどが発症を引き起こす要因とされることもあります。

 

治療には、ステロイド剤や免疫抑制剤などの薬物療法抗生物質や抗真菌薬の使用光線療法などが行われることがあります。

 

また、症状の緩和や再発の予防のために、ストレス管理や健康な生活習慣の維持が重要とされます。

 

掌蹠膿疱症の治療には個別の症状に合わせたアプローチが必要であり、皮膚科の指導を受けることが重要です。

 

 

【まとめ】

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

本記事では、水虫以外に足の皮がむける原因や皮膚疾患について記述させていただきました。

足の皮がむけてお困りの際は、是非当院(浅草橋西口クリニックMo 内科・泌尿器科・皮膚科)にご相談ください。

このコラムの監修者

頴川博芸 エガワ ヒロキ

浅草橋西口クリニックMo

【経歴】
2016年 東海大学医学部医学科 卒業
2016年 順天堂大学医学部附属静岡病院 臨床研修医室
2017年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 入学
2018年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器・低侵襲外科
2021年 順天堂大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) 修了
2021年 越谷市立病院 外科
2022年 順天堂大学医学部附属練馬病院 総合外科・消化器外科
2023年 順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科
2024年 浅草橋西口クリニックMo院長就任

【資格・所属学会】
日本専門医機構認定 外科専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本旅行医学会 認定医
東京都認知症サポート医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本温泉気候物理医学会
日本腹部救急医学会
日本大腸肛門病学会
順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科 非常勤医師
難病指定医
小児慢性特定疾病指定医

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