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【医師監修】糖尿病の初期症状とは?放置するとどうなる?

[2024.02.07]

糖尿病の初期症状にはどのようなものがあるかご存知ですか?日本人で糖尿病を発症する人は意外と多く、約5〜6人に1人ともいわれている身近な病気です。

ですが実際にどのような症状が出るのか、初期症状を放置するとどうなるのかを把握している方は少ないのではないでしょうか。そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。

  • そもそも糖尿病とはどのような病気?初期症状は?
  • 糖尿病の初期症状を放置するとどうなる?
  • 糖尿病を発症する主な原因
  • 糖尿病の2つのタイプ

この記事を読むことで、糖尿病の症状やどのような病気なのかを知ることができます。糖尿病の初期症状を知り、早期発見・早期治療を進められるように、ぜひ最後までご覧ください。

 

1.そもそも糖尿病とはどのような病気?

糖尿病は、日本人の約5~6人に1人が罹患しているとされ、現代の主要な健康問題の一つです。糖尿病は、血液中の糖の量、すなわち血糖値が基準値を超えて高い状態を指します。

通常、食事前の血糖値は70~100mg/dL程度とされています。糖尿病の診断は、複数の検査によっておこなわれ、以下の基準を超えると糖尿病である可能性が高まります。

血糖値

空腹時126mg/dL以上、または食後200mg/dL以上

HbA1c

6.5%以上※(過去1~2ヶ月の血糖値を反映)

さらに、血糖値が160~180mg/dLまで上昇すると、糖が尿中にも出現することがあります。これが「糖尿病」という名前の由来ですが、初期段階では必ずしも尿中に糖が見られるわけではありません。

体内に摂取された糖は、通常「インスリン」というホルモンの作用により細胞内に取り込まれてエネルギー源に変わりますが、インスリンの働きが十分でない場合、細胞への糖の取り込みが減少し、結果として血糖値が上昇します。

1-1.糖尿病で代表的な初期症状

糖尿病で代表的な初期症状には、主に以下の3つがあります。

  1. 喉がかわきやすい・頻尿
  2. だるい・倦怠感がある
  3. 食べていても体重が減る

それぞれ解説していきます。

1-1-1.喉がかわきやすい・頻尿

糖尿病の初期症状の一つとして、「異常な喉の渇き」が挙げられます。喉が渇くことでより多くの水分を摂取するようになり、結果的に頻尿に繋がるというわけです。

頻尿は、血糖値が高まることで尿中のブドウ糖量が増加し、それに伴い尿量も増えることも関係しています。また、頻尿によって脱水症状を引き起こすこともあります。頻尿については、糖尿病で頻尿になる原因とは?トイレが近くなるその他の要因も解説の記事をご覧ください。

1-1-2.だるい・倦怠感がある

糖尿病のもう一つの初期症状は、疲労感や倦怠感です。これは、体内でインスリンが十分に働かず、ブドウ糖を適切にエネルギーとして使用できないために起こります。結果として、何も活動をしていなくても、疲れやだるさを感じやすくなります。

1-1-3.食べていても体重が減る

多くの食事を摂取しているにも関わらず体重が減少するのも糖尿病の初期症状の一つです。糖尿病には太りやすいという印象がありますが、病状が進むと逆に体重が減少する傾向にあります。

インスリン不足によって体が必要なエネルギーを得られず、代わりに筋肉や脂肪をエネルギー源として利用してしまうためです。

1-2.糖尿病の初期症状を放置すると合併症が進行するリスクがある

糖尿病に見られる初期症状を放置すると、合併症が進行するリスクがあります。今回は、代表的な合併症を5つ紹介していきます。

1-2-1.合併症の症状①視力が低下する

糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つで、視力の低下をもたらすことがあります。重症化すると失明に至ることもあるため、注意が必要です。

1-2-2.合併症の症状②立ちくらみが出る

糖尿病患者は自律神経の障害によって立ちくらみを感じやすくなります。この他にも、便秘や下痢、過度な発汗なども自律神経障害による症状として現れることがあります。

1-2-3.合併症の症状③手足が痺れる

糖尿病神経障害もまた一般的な合併症で、手足の先端にビリビリ感や痛みが生じます。感覚が鈍くなり、足の裏に皮が一枚張っているような感覚になることもあります。

1-2-4.合併症の症状④足が浮腫む

糖尿病性腎症が進行し腎不全に至ると、手足や顔のむくみが生じることがあります。これは、体の余分な水分がうまく排出されなくなるために起こります。

1-2-5.合併症の症状⑤傷の治りが遅くなる

高血糖状態では、体の抵抗力が低下し、傷の治りが遅くなったり、感染しやすくなることがあります。神経障害によって痛みを感じにくくなるため、傷に気づきにくいこともあり、悪化すると足壊疽のリスクも高まるため注意が必要です。

 

2.糖尿病を発症する主な原因

糖尿病を発症し初期症状が出る理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは糖尿病を発症するおおな原因として、以下の2つを解説していきます。

  • インスリンの分泌不足
  • インスリンの機能不全

2-1.インスリンの分泌不足

インスリンとは、細胞に糖を取り入れるための「鍵」のような役割を果たす、膵臓から分泌されるホルモンです。

膵臓の機能が衰えると、インスリンの分泌が減少し、糖を取り入れるための「鍵」が不足します。そして細胞が糖を取り込むことができず、結果的に血液中に糖が過剰に残ることで、糖尿病を発症する原因となります。

2-2.インスリンの機能不全

運動不足や過食などによる肥満は、インスリンの機能を低下させます。この場合、インスリンの量自体は十分にあるものの、この「鍵」が細胞の「ドア」を適切に開けることができません。この状態もまた、細胞が糖を取り込むことができず、血液中に糖が溜まる原因となります。

 

3.糖尿病には2つのタイプがある

糖尿病は主に1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプに分類されます。日本では約95%の糖尿病患者が2型糖尿病に該当し、両者は原因や治療法において大きな違いがあります。

3-1.1型糖尿病

1型糖尿病の特徴は、以下の通りです。

 

1型糖尿病

原因

膵臓の細胞が壊れ、インスリンの分泌がほぼ停止する。自己免疫の異常が原因とされる。

発症の仕方

急激に症状が現れる。

年齢の傾向

若年層に多いが、どの年齢でも発症する可能性あり。

体型の傾向

やせ型が多い。

治療法

インスリンの注射によるインスリンの補充が必要。

 

1型糖尿病は、体内でインスリンが十分に生産されないことが原因で発症します。また、一般的には若年層で発症することが多く、「若年性糖尿病」とも呼ばれることも。

1型糖尿病の管理は生涯にわたるものであり、適切な治療とケアによって、患者は健康で活動的な生活を送ることが可能です。

3-2.2型糖尿病

2型糖尿病の特徴は以下の通りです。

 

2型糖尿病

原因

生活習慣や遺伝的影響により、インスリンの分泌低下や機能不全(肥満等)が起きる。

発症の仕方

初期症状が少なく、気付かないうちに進行することが多い。

年齢の傾向

主に中高年層に多い。

体型の傾向

主に肥満だが、やせ型の場合もある。

治療法

食事や運動療法が基本。場合によっては薬物療法やインスリンの注射も用いられる。

2型糖尿病は、体がインスリンを効率的に使用できなくなる、または十分なインスリンが生産されない状態です。これをインスリン抵抗性と呼び、結果的に血糖値が異常に高くなります。

また、2型糖尿病は成人期に最も発症する糖尿病の形態で、日本だけでなく全世界の糖尿病患者の大多数を占めています。

 

4.生活習慣が乱れている方は2型糖尿病のリスクが高い

2型糖尿病になるリスクは、特定の生活習慣と密接に関連しています。以下のような生活習慣を持つ方は、2型糖尿病の発症リスクが高いです。

  • 定期的な運動が不足している
  • 朝食を抜く、間食の多さ、夕食の遅さ、早食いなど食生活の乱れている
  • きのこ類、海藻、野菜、果物などの摂取量が不足している
  • 現在喫煙している、または禁煙後に体重が増加した
  • 日本酒換算で1日平均2合以上を摂取している
  • 体重が多い、または最近体重が増加した
  • 高血圧症がある

これらの生活習慣に一つでも当てはまる方は、糖尿病のリスクを減らすために生活習慣の改善を行いましょう。

 

5.まとめ

糖尿病の初期症状としては、「喉が渇きやすい・頻尿」「倦怠感が出やすい」「食べているのに体重が減る」などがあります。

糖尿病は初期症状が出た頃にはすでに症状が進行している病気です。初期症状を放置すると、合併症が進行し重症化するリスクがあります。そのため糖尿病の初期症状かもしれないと思った時点で病院で検査を受けるようにしましょう。

浅草橋西口クリニックMoでは、糖尿病に関するご相談を随時受け付けております。糖尿病でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

このコラムの監修者
鈴木 覚すずき さとる

【経歴】
2015年 聖マリアンナ医科大学卒業
2015年 聖マリアンナ医科大学病院 臨床研修
2017年 聖マリアンナ医科大学病院
2018年 港北ニュータウン診療所
2019年 ひたちなか総合病院
2022年 川口工業総合病院
2023年 浅草橋西口クリニックMo開設

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