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糖尿病とアルコールの関係とは?アルコールを摂り過ぎるとどうなる?

[2023.12.05]

「糖尿病とアルコールってどんな関係があるの?」「糖尿病の人でもアルコールを飲んでいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?一般的に糖尿病の方がお酒を飲むのは推奨されているものの、適量の飲酒を続けるようであれば問題はないです。

この記事では、糖尿病とアルコールの関係について徹底解説をしています。

糖尿病が気になる方はもちろん、すでに糖尿病と診断された方にも参考となる内容になってますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1.適量のアルコールは糖尿病の予防になる

「酒は百薬の長」といわれるように、適量のアルコールは健康に良い影響を与えます。節度を持った飲酒はストレスの解消やリラックス効果をもたらし、対人関係も良好にするでしょう。

さらに、適度なアルコール摂取は糖尿病のリスク低減にもつながります。

1-1.「適量の飲酒」はアルコール量20gが限度

厚生労働省のガイドラインによると、健康を維持するための適切なアルコール摂取量は、1日あたり純アルコールで約20g程度です。純アルコールで約20g相当のお酒は、以下のようなものです。

  • ビール中瓶1本(500ml)
  • 日本酒1合(180ml)
  • 焼酎0.6合(100ml)
  • ワイン2杯(180ml)
  • 缶チューハイ1.5缶(520ml)

健康的にお酒を楽しむために、適量を心掛け、飲み過ぎには十分注意しましょう。

 

2.アルコールを摂り過ぎると糖尿病や肥満の原因になる

アルコールを過剰に摂取すると、糖尿病のリスクや肥満の原因となります。お酒の飲み過ぎによって、インスリンが十分な働きをしなくなる「インスリン抵抗性」の原因となるため、糖尿病のコントロールが難しくなり、高血圧や肥満のリスクも増大させます。

それだけでなく、肝臓病、脳卒中、心臓病、がんなどのリスクも高まるんです。欧州心臓病学会(ESC)は、少しの飲み過ぎでも心臓病のリスクが増すと報告しています。

また、過体重や肥満の人は、アルコール飲み過ぎにより肝機能障害のリスクが増すことがシドニー大学の調査で明らかにされています。

以上のように、アルコールを摂り過ぎることで、糖尿病のリスクが高まることはもちろん、その他の病気になるリスクも高まるんです。

 

3.糖尿病の方が多量飲酒をすることで合併症のリスクが高まる

すでに糖尿病を持つ方が適量以上を飲むと、重大な合併症のリスクが高まります。具体的には、以下のような合併症です。

  • 糖尿病腎症
  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病神経障害

3-1.糖尿病腎症

糖尿病が原因で腎臓機能が低下する状態を「糖尿病腎症」と呼びます。初期には微量アルブミンが検出され、進行すると持続性の蛋白尿が見られます。腎機能低下により全身の浮腫や尿毒症が発生し、透析が必要になることもあります。

3-2.糖尿病網膜症

糖尿病により目の網膜が障害を受ける「糖尿病網膜症」は、視力の低下や失明を引き起こす病気です。網膜は通常光を受け取り脳に伝える役割を持ちますが、網膜症では血管の障害が視力低下の原因となります。

3-3.糖尿病神経障害

神経障害は糖尿病の三大合併症の一つで、手足のしびれや痛み、感覚の鈍麻、消化器系の問題、排尿障害など多様な症状が現れます。

進行すると無自覚性低血糖や心筋虚血、壊疽、突然死など深刻な状態に陥るリスクがあります。

 

4.糖尿病の方が飲酒するときの注意点4選

糖尿病の方が飲酒するときは、以下4つの点に注意してください。

  • お酒と同量以上の水を飲む
  • 糖質ゼロ=カロリーゼロではない
  • 食事を摂らずに飲酒しない
  • 週2日は休肝日を設ける

4-1.お酒と同量以上の水を飲む

アルコールを分解するためには、同じ量の水分が必要です。そのため、アルコールと同量以上の水を飲むことをお勧めします。

お酒を一口飲んだら水を一口飲むという習慣をつければ、飲むペースが落ち着き、ゆっくりと飲むことが可能です。また、水を多く飲むことで、過食や飲み過ぎを防ぐ効果もあります。

4-2.糖質ゼロ=カロリーゼロではない

最近は「糖質ゼロ」や「カロリーオフ」と表示されたお酒が多く発売されています。糖質ゼロのお酒は、糖質は少ないものの必ずしもカロリーゼロではありません。

健康増進法の栄養表示基準によれば、飲料で100mLあたり糖質0.5g未満なら「糖質ゼロ」と表示でき、20kcal以下なら「カロリーオフ」と表示できるためです。

糖質ゼロのお酒だからといって、過度に飲みすぎないようにしてください。

4-3.食事を摂らずに飲酒しない

アルコールを飲むときは、必ず食事を摂りながらにしましょう。

アルコールは95%が小腸で吸収されます。食事をすることで、胃にアルコールが留まる時間が長くなり、小腸への送達が遅れることで吸収が緩やかになります。

血中アルコール濃度の急上昇を防ぐためにも、食事と一緒にお酒を飲むことが大切です。

4-4.週2日は休肝日を設ける

週に2日はアルコールを摂取しない「休肝日」を持つことをお勧めします。休肝日を作ることで、肝臓に休息を与えると同時に、糖尿病やアルコール依存症の予防・アルコール関連の死亡リスクの減少につながります。

休肝日を設けることで、健康管理にも役立ちますので、積極的に取り入れてみてください。

 

5.まとめ

糖尿病の方に限らず、アルコールの飲み過ぎには注意が必要です。糖尿病だけでなく、高血圧や肥満、肝機能障害のリスクが高まります。

適量の飲酒を心がけ、食事とともに飲酒し、週に2日は休肝日を設けるようにしてください。

浅草橋西口クリニックMoでは、糖尿病をはじめさまざまな症状を診断させていただいております。体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

このコラムの監修者
鈴木 覚すずき さとる

【経歴】
2015年 聖マリアンナ医科大学卒業
2015年 聖マリアンナ医科大学病院 臨床研修
2017年 聖マリアンナ医科大学病院
2018年 港北ニュータウン診療所
2019年 ひたちなか総合病院
2022年 川口工業総合病院
2023年 浅草橋西口クリニックMo開設

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